ステビアとは?砂糖に代わる天然甘味料の基礎知識

ステビアとは?砂糖に代わる天然甘味料の基礎知識

ステビアとは?砂糖に代わる天然甘味料の基礎知識

砂糖の摂り過ぎが問題視される今、「砂糖不使用」「低カロリー」の選択肢が注目されています。本記事では、天然甘味料 ステビア を中心に、メリットや安全性、上手な取り入れ方をわかりやすく解説します。

甘味料の基本:天然甘味料と高甘味度甘味料

「甘味料」は大きく、果物や植物に由来する天然甘味料と、少量で強い甘さを感じられる高甘味度甘味料の総称です。後者は飲料・食品だけでなく、歯磨き粉などの日用品にも幅広く使われています。

ソーダ税と消費トレンド

一部の国や都市では砂糖入り飲料に課税するソーダ税を導入。米国の複数都市では導入後に砂糖入り飲料の需要が減少したという報告があり12、砂糖摂取を見直す動きが続いています。砂糖入り飲料は依然として添加糖の最大の供給源である点も指摘されています3

ステビアとは?

ステビアは南米原産のキク科の植物。葉に含まれるステビオール配糖体が甘さの主成分で、砂糖よりも高い甘味度を持ちながらカロリーはほぼゼロです6

  • グリーンリーフ・ステビア:最も加工度が低い形。砂糖の約30〜40倍の甘さ。
  • ステビアエキス(抽出・精製):砂糖の最大約350倍の甘さ。

ステビアの主なメリット(エビデンスのあるポイント)

1. 血糖値に配慮できる

砂糖と異なり、ステビアは血糖値を急上昇させにくいと報告されています。耐糖能をサポートする可能性も示唆されています47

2. 血圧への作用

一部研究では、ステビアの成分に血管拡張作用があり、血圧を下げる方向に働く可能性が示されています5。降圧目的での使用は医療的判断が必要なため、持病のある方は医師に相談してください。

3. 幅広い年代での安全性

国際的機関が定める一日許容摂取量(ADI)は、ステビオール当量で体重1kgあたり4mg/日。この範囲内での摂取は子どもから大人まで安全とされています68。妊娠中・授乳中の摂取についても、一般に適量であれば許容されるとする情報があります8

4. 低カロリー(実質ゼロ)

ステビア自体はカロリーゼロ。炭水化物量もごくわずかで、粉末・液体・タブレットなど様々な形で取り入れられます。バランスの取れた食生活の一部として、カロリーコントロールや減量のサポートに役立ちます6

5. がんリスクとの関係

ステビアなどの高甘味度甘味料が発がんリスクを高める決定的な証拠はないとするレビューが複数あります9。植物としてのステビアには、抗酸化などの生理作用が報告されています7

上手な取り入れ方
  • まずはコーヒー・紅茶・炭酸水など、日常の一杯から置き換える。
  • ADI(4mg/kg/日)の範囲で無理なく活用。持病や服薬中の方は医師へ相談。

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参考文献・情報源

  1. Meta-analysis on U.S. SSB taxes & demand(2021)
  2. The Guardian: soda taxes and industry lobbying(2022)
  3. Harvard T.H. Chan: Sugary Drinks
  4. Stevia & glycemic impact
  5. Stevia extracts & blood pressure
  6. FDA: High-intensity sweeteners(ADI含む)
  7. Review: Stevia rebaudiana – phytochemistry & health effects
  8. NHS(UK): Sweeteners in pregnancy
  9. Systematic reviews on sweeteners & cancer risk

免責事項:本記事の内容は公開情報をもとに作成し、2023年2月時点の資料に基づいて確認しています。医療上の判断は必ず専門家にご相談ください。