子どもは大人よりも喉が乾いたことに気が付きにくいです。しかし、子どもは大人より多くの水分を必要とするため、脱水症状を引き起こしやすいことが近年の研究で報告されています。では、実際どれくらいの水分が必要なのでしょうか?
子どもの1日はとても活気に溢れています。はじめて経験することや新しい発見がたくさんあり、ついつい水分補給を後回しにしてしまいがちです。子どもたちは普段の生活では何かと気が散ってしまうことが多く、自分に必要なことに気づいたり注意することが困難です。水分は元気を保つために大切なことであるにもかかわらず、多くの子どもや若者が1日に必要な水分摂取量を大幅に下回っていることは、実はよくあることです。
子どもの1日に必要な水分量とは?
体に必要な1日の水分量は、年齢、体格、活動レベルなど、さまざまな要素によって変わります。体をよく動かす人、つまり激しい運動やスポーツをよくする人は、当然他の人よりも多くの水分を必要とします。子どもは学校生活や日常生活でより多くのエネルギーを消費する傾向があるため、水分を十分に摂取することは非常に重要です。
子どもおよび若者の1日あたりの推奨水分摂取量
子ども/若者 |
水分摂取量(1日1oz/ml) |
1 - 4 歳 |
820ml |
4 - 7 歳 |
940ml |
7 - 10 歳 |
970ml |
10 - 13 歳 |
1170ml |
13 - 15 歳 |
1330ml |
15 - 19 歳 |
1530ml |
調査結果:子どもの水分摂取量は不足気味なことが多い
13カ国の6,469人の子ども(4~17歳)を対象とした「Liq.In7調査」では、全体の60%の子どもが欧州食品安全機関(EFSA)の定める推奨水分摂取量に達していませんでした。また、13カ国中6カ国で、子どもたちは水よりも砂糖入り飲料やフルーツジュースをより多く飲んでいることが判明しました。これは、疲労、頭痛、集中力の低下といった影響を引き起こし、学校の成績にも悪影響を及ぼします。
調査結果の詳細は、こちらをご覧ください。here
脱水症状の典型的な例
- 疲労感
- めまい
- 頭痛
- 集中力低下
- 気分の落ち込み
- 口臭
- 手足の痛みや筋肉のけいれん
上記以外にも、黄色く臭う尿、排尿量の減少、体を動かしたにもかかわらず発汗が少ないなどの兆候が警告サインとして挙げられます。頻繁な腹痛、硬い便、排便時の痛みも脱水症状の兆候です。
子どもにもっと水分を摂取させる方法
子どもに上記のような脱水症状が見られたら、できるだけ早く水分を補給させることが大切です。まずはコップ1杯の水で十分ですが、症状が長引き、不安な場合は、必ず医師の診断を受けてください。水分不足にならないために、子どもにもっと水を飲んでもらうための5つのコツをご紹介します。子どもにもっと水を飲んでもらうための5つのコツ