ステビアとは?天然甘味料の安全性・味・スクラロースとの違いを解説

ステビアとは?天然甘味料の安全性・味・スクラロースとの違いを解説

栄養・成分 最終更新:2026年6月 監修:公的機関・査読論文をもとに作成
この記事のポイント

ステビアは南米原産の植物から抽出された天然甘味料で、砂糖の200〜350倍の甘さを持ちながらカロリーはほぼゼロ。FDA・JECFA・EFSAが安全性を認め、ADI内の摂取は子どもから大人まで安全とされています。後味のハーブ感が特徴で、フレーバーとの相性を知ることが上手な活用のカギです。

「ステビア」という名前はよく見かけますが、「スクラロースやアスパルテームとどう違うの?」「天然だから安全?」「あの苦みはなぜ?」——こうした疑問を持つ方は多いです。この記事では、ステビアの基礎知識から安全性の根拠、味の特性、そして日常の飲み物への活用まで、公的情報をもとに解説します。


ステビアとは:植物由来の甘味成分

ステビア(学名:Stevia rebaudiana)は南米パラグアイ・ブラジル原産のキク科の多年草です。葉に含まれるステビオール配糖体(主にステビオシドとレバウジオシドA)が甘さの主成分で、砂糖の約200〜350倍の甘味度を持ちます1

先住民のグアラニー族は数百年前からステビアの葉を薬草・甘味料として使用しており、日本でも1970年代から甘味料として使われてきた歴史があります。現在は精製技術の向上により、食品・飲料・医薬品など幅広い分野で使用されています。

ステビオシドとレバウジオシドA(Reb-A)の違い ステビアには複数のステビオール配糖体が含まれますが、味に最も影響するのがこの2つです。

ステビオシド:甘さは強いがハーブ感・苦みの後味が出やすい。加工度が低い製品に多く含まれる。

レバウジオシドA(Reb-A):精製度が高く、苦みが少なくクリーンな甘さ。現在市販されているステビア製品の多くはReb-A含有量を高めることで後味を改善している。製品ラベルに「Reb-A」「レバウジオシドA」と記載があるものはより苦みが少ない傾向がある。

ステビアの安全性とADI

ステビアは主要な食品安全機関により評価されており、ADI(1日許容摂取量)内での摂取は安全とされています。

FDA(米国)
GRAS認定
Generally Recognized as Safe。Reb-A精製ステビアが対象1
JECFA(WHO/FAO)
4 mg/kg/日
ステビオール当量。体重60kgで240mg/日が上限2
EFSA(EU)
4 mg/kg/日
JECFA と同一の値。通常の食生活でADIに届くことは少ない3

ADI(4mg/kg/日)をもとにすると、体重60kgの人の上限はステビオール当量で240mg/日です。市販のステビア甘味料の使用量で換算すると、通常の食生活でこの上限に達することは非常に考えにくいです。


ステビアのメリット:エビデンスのあるポイント

🩸
血糖値への影響が少ない

砂糖と異なり血糖値を急上昇させにくいことが複数の研究で示されています4。糖尿病・血糖管理が必要な方の砂糖代替として広く活用されています。

⚖️
カロリーほぼゼロ

体内でほとんど代謝されないためカロリーへの寄与はごくわずか。砂糖の代替として食事全体のカロリーを抑えるのに役立ちます1

🌿
植物由来・天然素材

化学合成ではなく植物の葉から抽出される点が「天然甘味料」として支持される理由。ただし「天然=安全」ではなく、安全性は科学的評価によるもの。

🦷
虫歯リスクが低い

口腔内の細菌がステビアを発酵・酸産生しにくいため、砂糖と比べて虫歯リスクが低いとされています。子どもの飲み物の砂糖代替として注目されています。

💊
血圧への影響(研究段階)

一部の研究でステビア成分に血管拡張作用が示されています5。ただし降圧目的での使用は医療的判断が必要。高血圧の方は主治医に相談を。

🧬
がんリスクとの関係

ステビアなど高甘味度甘味料が発がんリスクを高める決定的な証拠はないとするレビューが複数あります6


ステビア・スクラロース・砂糖の比較

ステビアを選ぶかスクラロースを選ぶかは、用途・味の好み・優先することによって異なります。

甘味料 砂糖比 甘さ カロリー 原料 加熱安定性 後味 ADI
ステビア(Reb-A) 200〜350倍 ほぼゼロ 植物(天然) ○ 比較的安定 ハーブ感あり 4mg/kg/日
スクラロース 約600倍 ほぼゼロ 砂糖から合成 ◎ 高い クセが少ない 5〜15mg/kg/日
アスパルテーム 約200倍 微量あり 化学合成 △ 高温で分解 比較的クリア 40mg/kg/日
砂糖(比較用) 基準(1倍) 高い 植物(サトウキビ等) ◎ 高い 自然な甘さ 設定なし
どちらを選ぶべき?:「天然由来にこだわる・後味のクセが気にならない・ハーブ系フレーバーと組み合わせる」ならステビア。「後味がクリアな方がいい・加熱調理にも使いたい・フレーバーの幅が広い」ならスクラロース。どちらも安全性は十分に評価されています。

ステビアの味と後味:なぜハーブ感が出るのか

ステビアを試して「苦みがある」「なんか草っぽい」と感じた経験がある方は多いです。これは欠陥ではなく、ステビオール配糖体の化学構造に由来する特性です。

苦みの原因と改善策 ステビアの苦み・ハーブ感は主にステビオシドという成分に由来します。舌の苦味受容体(TAS2R)に反応し、甘さの後にわずかな苦みを感じさせます。

現代の製品ではレバウジオシドA(Reb-A)の比率を高めることでこの苦みを大幅に低減しています。さらに以下の工夫でほぼ気にならないレベルになります:
① 少量のエリスリトール・モナクフルーツエキスと組み合わせる(後味を丸める)
② フレーバーとの相性を選ぶ(下記参照)
③ 冷たい状態で飲む(温度が高いとハーブ感が出やすい)

フレーバーとの相性:ステビアが合うもの・合いにくいもの

◎ 相性が良い
ベリー系(ブルーベリー・ブラックベリー・ラズベリー)

果実の酸味・タンニン感がステビアの苦みをマスクする。最も相性が良いカテゴリー

◎ 相性が良い
ハーブ・ミント系

ステビア自体のハーブ感と共鳴してナチュラルな仕上がりに。ペパーミント・スペアミントなどと特に相性が良い

◎ 相性が良い
トロピカル系(パッションフルーツ・マンゴー)

強い香りと甘酸っぱさがステビアの後味を覆い隠す。エキゾチックなフレーバーと特に相性が良い

○ 問題なし
柑橘系(レモン・グレープフルーツ)

酸味がある程度マスクするが、甘みとの相性はスクラロースの方がクリーンに感じる人も

△ 注意
プレーン・バニラ系

マスクするフレーバーがないため、ステビアのハーブ感が出やすい。スクラロースの方が向いているケースが多い

waterdrop® のフレーバー選択について

waterdrop® マイクロドリンクでは、フレーバーごとに最適な甘味料を選んでいます。ブラックベリーはステビアを使用しており、ベリーの豊かな香りと酸味がステビアのナチュラルな後味と自然に調和します。またパッションフルーツ(まもなく発売)とピンクレモネード(まもなく発売)もステビア使用予定で、どちらもトロピカル・フルーティなフレーバーとの相性を活かした設計です。クリーンな後味を優先するフレーバーにはスクラロースを使用しています。

ステビア使用フレーバーを試してみませんか

waterdrop® のブラックベリーはステビア使用・砂糖ゼロ・電解質配合。ベリーの豊かな風味がステビアの自然な甘さを引き立てます。パッションフルーツとピンクレモネードも近日発売予定です。

マイクロドリンクを見てみる →

ステビアの上手な取り入れ方

  • コーヒー・紅茶から始める:砂糖の一部をステビアに置き換えるところから。少量から試して好みの量を見つけましょう
  • ADI内で使う:体重1kgあたり4mg/日(ステビオール当量)を上限に。通常の使用量でこの上限に達することはほぼありません
  • 持病のある方は相談を:降圧薬・糖尿病治療薬を服用中の場合、ステビアの血圧・血糖への影響が薬と相互作用する可能性があります。主治医に確認してください
  • 冷たい状態で使う:温度が高いほどハーブ感が出やすいため、冷たい飲み物への使用が最もクリーンな味になります
  • 相性の良いフレーバーを選ぶ:ベリー・ハーブ・トロピカル系との組み合わせで後味が気にならなくなります

よくある質問(FAQ)

Q ステビアは体に悪いですか?
FDA・JECFA・EFSAなど主要な食品安全機関がいずれも安全性を評価しており、ADI(体重1kgあたり4mg/日・ステビオール当量)内での摂取は安全とされています。ただし「天然由来=無条件に安全」ではなく、安全性はあくまで科学的評価に基づくものです。高血圧・糖尿病治療薬を服用中の方は薬との相互作用の可能性があるため主治医に相談してください。
Q ステビアはなぜ苦い・後味が気になるのですか?
ステビアに含まれるステビオシドという成分が舌の苦味受容体を刺激するためです。精製度が高いレバウジオシドA(Reb-A)を使用した製品は苦みが大幅に軽減されています。また、ベリー・ハーブ・トロピカル系のフレーバーと組み合わせると後味が気にならなくなります。冷たい状態で飲むことも効果的です。
Q ステビアとスクラロースどちらがいいですか?
どちらも安全性は十分に評価されています。ステビアは植物由来で「天然」にこだわる方に向いており、ベリー・ハーブ系のフレーバーと相性が良いです。スクラロースは後味がよりクリーンで加熱安定性も高く、幅広いフレーバーに対応します。用途や好みで選ぶのがベストで、「どちらが体に良い」という優劣はありません。
Q 妊娠中・授乳中・子どもにもステビアは大丈夫ですか?
規制機関の評価では、ADI内であれば妊婦や子どもを含む一般集団への安全性が認められています。ただし妊娠中・授乳中や乳幼児については個人の健康状態や担当医の指示を優先してください。心配な場合は医師・管理栄養士にご相談ください。
Q ステビアは血糖値を上げますか?ダイエットに使えますか?
ステビア自体は血糖値をほとんど上げません。砂糖の代わりに使うことで食事全体の糖質・カロリーを抑えられます。糖尿病の方の砂糖代替として使われることも多いですが、糖尿病治療薬との相互作用の可能性があるため、主治医に相談したうえで使用してください。

参考文献・出典

  1. FDA: Additional Information about High-Intensity Sweeteners Permitted for Use in Food in the United States — fda.gov
  2. JECFA: Steviol glycosides — who.int
  3. EFSA: Scientific opinion on the safety of steviol glycosides — efsa.europa.eu
  4. Gregersen S et al. "Antihyperglycemic effects of stevioside in type 2 diabetic subjects." Metabolism 2004 — PubMed 15562273
  5. Ferri LA et al. "Investigation of the antihypertensive effect of oral crude stevioside in patients with mild essential hypertension." Phytother Res 2006 — PubMed 25412840
  6. Pearlman M et al. "The Association Between Artificial Sweeteners and Obesity." Curr Gastroenterol Rep 2017 — PMC8874712

免責事項:本記事は公的情報・査読論文を参照し作成しています。医療上の判断は必ず専門家にご相談ください。